みなさんこんにちは。
この夏行われた第101回高校野球選手権大会で最高のプレーを見せてくれた星稜高校、奥川選手に対して半端なく時代遅れな過去の根性論を突きつけてきた老害に対して意見していきたいと思います。
えぇぇ。。。https://t.co/BcI1AjnjA1
— ダルビッシュ有(Yu Darvish) (@faridyu) August 30, 2019
-目次-
1.元々大好きだった高校野球
まず僕は昔野球をしていました。今でも野球は大好きです。高校野球も大好きでした。プロ野球とは違い負ければ終わりの夏の高校野球、みんなの必死さが伝わり感動しない訳がありません。けどいつからかその感動も作られてるものなんじゃないかなと思うようになってきました。僕が一番感動した試合は第80回の横浜高校対明徳義塾高校の試合。
そう松坂大輔さんです。ほんとあの人は伝説です。前日のPL学園との試合で250球も投げた松坂投手はこの試合先発はしませんでした。7回まで6-0で負けていて「これはダメだな」と思っていましたが7回に2点8回に4点で追いつきました。この時点で鳥肌ものなのですがそこで松坂投手はキャッチボールを開始その時点で球場のボルテージはどんどんあがり攻守交代時にアナウンスが松坂投手の名前を告げると松坂投手はテーピングを外す姿に球場のテンションは最高潮、僕もテレビで見ていましたがそのシーンを思い出すだけで鳥肌が立ちます。
数々の名場面が生まれた甲子園。
それはまぎれもない事実です。
ですがその栄光の陰に大人の事情が見え隠れしたりする事が多くなり誰の為の「甲子園」なのかわからなくなってきました。
本来は「高校球児」の為の高校野球であって指導者の為でも親の為でも高野連、朝日新聞社、テレビ局、プロ野球のスカウトの為ではありません。
その陰の部分が大きく見えてきているような気がして僕は最近アンチになってきている気がします。
2.名勝負が生まれた故の過密スケジュール
昨今話題に上がっているのは「球数制限問題」これは結論から言うと僕は大賛成です。
一刻も早くするべきだと思う。先程話題にあげた松坂投手はこの大会で球投げています。星稜高校の奥川投手は球、過去最高の球数は〇〇高校の〇〇さんです。ほんとありえない。ピッチャーにとって肩は消耗品だと思います。メンテナンスでももちろん変わると思いますが発達時期の高校生が連日何百球も連投して肩に負担がかからない訳がありません。甲子園予選時に話題になりました佐々木投手。MAX163キロの怪物ですごい投手が出てきたなと日本中が注目していました。しかし決勝では登板せず敗戦。監督は世間からバッシングを浴びましたが僕は素晴らしい判断だったと思います。今まで3年間その子の投球を見てきてもちろん投げさせてあげたかったと思います。たぶん本人もなげたかったであろうと思います。
しかし肩の状態を考え投げさせないと言うのは中々出来る事じゃないなと思います。
本人の将来を考えて取った最善の方法です。
それを何故か監督へのバッシング、学校への苦情、なんか間違っていませんか?
張本氏のテレビでの発言もかなり話題になりました。僕からしたら本当にありえない。
クレームをつけるのは大会スケジュールを組んだ高野連等ではないですか??
毎週末だけの試合だけだと休息がしっかりとれて回復できてたと思う。
それなのにたった2週間ほどの過密スケジュールで予選を戦わせ、甲子園でも連日連戦。
しかもこの暑さの中で戦わせるとか尋常じゃないとも思います。(暑さについては後述します)
この連日連戦は誰の為なのでしょう?
わざわざ学校を公欠の休みにして行うべきなのでしょうか?
土日や放課後のみの開催で回りきらなかったのでしょうか?
そこには会場を押さえる運営側の問題などがあったんだと思います。
野球以外の注目されていないスポーツはどうでしょうか?ここまで過密スケジュール組まれていますか?
どうしてもテレビ放送の都合上とか甲子園のスケジュール上などの問題がある気がします。そんな過密スケジュールで連日連戦の高校球児。まだ18歳と言う若さで負ければ終わりの厳しい勝負を突きつけられ、勝たなければいけない!、君しかいない!などと周りから乗せられて頑張る姿。終わった時点で身体はボロボロになってるのではないでしょうか?
もちろん「この腕が千切れても投げたい、勝ちたい!」と言う高校球児の気持ちはわかります。今までそういう子たちをたくさん見てきました。
しかしそれをする事で未来ある子供の将来を奪ってはいけないと思います。
もしかしたらプロになれたかもしれない。プロになれなくてもその後の人生好きな野球ができなくなるかもしれない。
そんな苦しい思いを子供にさせれますか?
僕はある意味これは日本の教育の弊害だなと思っています。
あまりいうと長くなるのでまた後日この辺については書きたいと思います。
かなり話が逸れましたが今回の話は奥川投手について元巨人の廣岡さんが「熱中症になるなんて水分を摂りすぎるからだ」などと発言して最近の選手は弱いと言った事ですよね。
ほんとありえないですよね笑
ビックリします。
続いては夏の暑さについて調べたいと思います。
3.昔と今の気候の違い
さて次は気候の違いですね。今回で第101回という事は100年近く大会をしている事になるのですがその間の気温の変化など見ていきたいと思います。
まずは第1回大会(1915年)
最高気温 32.9
平均気温 22.9
第50回大会1968年
最高気温 33.5
平均気温 24.9
第101回大会
最高気温 35.5
平均気温 27.4
そして廣岡さんが高校球児だった時代1949年の
最高気温 31.2
平均気温 26.9
わかりますか?今との違い。
数値にするとこれだけの違いがあります。
たしかに昔はクーラーなどなくても十分過ごせたのですが現代はクーラーがないと熱中症になります。そういった意味では子供達の身体というのは弱くなっているかも知れません。
この近年の異常気象、高温化の中戦えと言うのが間違っているんですよね。
高校球児の廣岡さんをいきなり2019年のグランドに連れて行ったら持たないと思いますよ。笑
4.何故老害が多い
さて何故このような老害が野球には多いのか?
それには日本の野球を普及させた戦後にまで話が遡ると私は思います。
貴方は日本の球児が何故坊主頭になるかご存知でしょうか?
何故遥か彼方アメリカのスポーツ、ベースボールがアメリカに敗戦した日本でここまで普及できたのか?
その事について元プロ野球選手の桑田真澄さんが動画で語っています。
この動画をみて野球を守るため、野球をやりたい子供を守る為に現代の厳しい野球方法になったんだと思います。
しかし戦後何十年もたちやり方を変える必要があると思います。
言い方はおかしいと思いますが愛のある体罰ができないのであれば体罰はやめるべきだと思います。
ストレス発散の為に暴力を振るう指導者も多く昔は正解だった時代があったと思います。
そう言った時代の人たちの発言が今の時代には合う訳がないかなと。
5.海外では
野球発祥の地アメリカではすごく厳密に球数の規定があります。
『Pitch Smart』と呼ばれるこのガイドラインによると、8歳以下ならば1日の最大投球数は50球まで。9歳から10歳は75球、11歳から12歳は85球、13歳から16歳は95球、17歳から18歳は105球、19歳から22歳は120球までとなっております。
登板間隔についても高校生世代にあたる17歳から18歳の場合、81球以上を投げたなら次の登板は5日後(つまり中4日)にしなければならない。61球から80球の場合は中3日、46球から60球なら中2日、31球から45球なら中1日、30球までなら連投可能とされているので発達時期の子供達の事を最優先に考えていることがわかる。
しかし負けたら終わりという時にそういう決断ができるか?と疑問に思ったが基本アメリカはトーナメントではなくリーグ戦になっているので負けたら後がないというプレッシャーにやられるという事は少なそうだ。
6.選手を守るのが指導者、大人の役目
以上のように日本にいる老害の意見を聞き入れ日本の野球の発展を妨げる必要はないと思う。
かと言ってアメリカが全て正しいかというとそうは思わない。日本のいい部分、他国のいい部分を取り入れつつ日本の野球を発展させていくべきかなと思います。
そしていつの時代も選手を第一に考えれる周りが必要なのかなと。利益なんか追求するのではなく野球のしたい、スポーツしたい子供たちが輝ける世の中を作っていくべきだと思ったので今日は書かせて頂きました!